日本は島国なので、沿岸部が非常に多いという特徴があります。

この地域にお住いの住宅等で屋外にケーブルを用いる際には、海風による塩の対策と防水を十分に行うことが求められます。普通の対策が施されていないタイプを使ってしまうと、劣化スピードは速くなり、同時に火災の危険性も出てしまうので要注意です。国内でも沿岸部に耐えられるような屋外用ケーブルは販売されています。

このタイプを使えば大きな問題はありませんが、年数を重ねるごとに塩は付きやすくなり、後に表面のゴム被膜も劣化を起こします。自然現象とはいえ、数年ごとに交換することは現実的ではないので、沿岸部で屋外ケーブルを長期的に利用する際には、ダクトで保護する方法が最も手軽で安心です。配線ダクトでも種類があり、ステンレス素材など塩害による錆に強いタイプがあれば、樹脂製の軽量タイプも使えます。どちらも腐食には強いものですが、ステンレスは表面や隙間に塩が蓄積されることがあり、樹脂性は耐候性に少し劣ることが基本です。最適な選択肢は、耐候性に優れた配線ダクトを用いて、尚且つダクト本体にも塩害対策を施すことをあげられます。

塩害対策はダクトの表面に対して隙間を埋めるようにシーリング処理をする方法や、ゴム被膜を形成できる特殊なスプレーを吹きかけて全体を覆う方法、厚みが程よくあるラッピングシートを貼り付ける方法も効果的です。内蔵させるケーブルに接続部分があるという状態では、ダクト内であっても接続部専用のカバーを取り付けることも重要な対策です。カバーは絶縁や防水機能が優れている沿岸ケーブルタイプを選べば漏電の危険性からも解放されます。

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