一般にパソコンやサーバーなどの機器を接続して企業や個人の住居にネットワークを構築する場合、LANケーブルが使われます。
システムにあまり詳しく無いユーザーから見れば、自分のパソコンやオフィスのプリンターから伸びているLANケーブルは全て同じ種類に思えるでしょう。しかし、同じように見えてもLANケーブルにはいくつかの種類があり、その働きも少しずつ異なります。LANケーブルにはカテゴリーというものが何種類かあります。
カテゴリー7は最大通信速度が10Gbps、伝送帯域が600MHzで、カテゴリー8になるとこれがそれぞれ40Gbps、2000MHzとなります。どちらも現在では一般の家庭にも普及しているギガタイプの光回線に適合していますが、オフィスや家庭では7を、大規模なデータ流量を扱うデータセンターなどでは8を使用するのが一般的です。注意しなければならないのは、カテゴリー5のような光回線に対応していない種類を使用してしまうと最大通信速度が低下してしまうということです。
用途に合ったクラスを選択しましょう。同じように見えて形状が少しずつ異なるのもLANケーブルの特徴です。最も広く使われているのが直径約5ミリのノーマルタイプで通信も安定するため多くの現場に設置されています。ノーマルタイプの半分くらいの細さのものが極細タイプで、さらに薄く平たい形状のものがフラットタイプとなります。極細タイプとフラットタイプは通信がやや不安定でノイズも入りがちですが、オフィス等でスペースに余裕が無い場合などに使われます。特性を理解して形状を選ぶことも大切です。